原発なくす蔵からの更新紹介です。bye-nukes (npg.boo.jp) 2024年2月1日(木)

Fさん作成の年表は、元旦に起きた能登半島地震をうけて、昨日まで毎日更新しました。

今回の地震で揺れた地域には、柏崎刈羽7基、志賀2基、敦賀1基、美浜1基、大飯2基、高浜4基と計17基の原発があります。

うち6基(大飯2基と高浜3基、美浜1基が1/18再稼働)が、余震が続く現在も稼働中です。

2024年能登半島地震についての情報リスト | 原子力資料情報室(CNIC)


★「Youtubeで見つけました」コーナー

新たに数本アップしました。

「 UPLAN 能登半島地震から考える原発のこれから」第1部と第2部に分かれています。

第1部では、かつて珠洲原発の建設阻止に関わった方々の話を聞くことができます。

お寺の住職さん、1日の地震のあとにかかってきた電話で「原発を止めてありがとう」「西日本を救ってくれてありがとう」と声をかけられたと。

珠洲原発は、関西電力・中部電力・北陸電力が10基・1000万㎾の原発建設を計画していたという。1日地震の震源地は、その計画地の裏山であるとのこと。

珠洲原発があったら、日本列島のかなりの地域が壊滅していたことだろう。

第2部冒頭(60分あたりから)では、元裁判官・現在弁護士の井戸謙一さんの精緻な話があります。

志賀原発のすぐ近くで2822ガルが計測される。志賀原発の近距離までの海岸線が隆起する。2011年に停止して稼働しなくなって10年以上たっていたこととともに、

運に恵まれたことがわかる。

青木美希氏出演!『なぜ日本は原発を止められないのか?』

38分あたりで福島第一原発1号機~4号機の現状を図式で紹介。使用済み燃料プールには、1号機392本、2号機615本の燃料棒がいまだに残るなど。


★サイト左側にある【資料】⇒「原子力発電所運転実績」の順にクリックしてください。

原発の稼働状況が一覧できる表を、掲載しています。地図での位置確認とともに、ご利用ください。

1月29日(月)現在。運転中11基(関電6基・残り1基が定期点検中、四電1基、九電4基)。


★サイト左側にある【資料】⇒「原子力発電所の現状-2023年10月27日」の順にクリックしてください。

関電7基のうちの、美浜3号(46年)・高浜1号(48年)・高浜2号(47年)の老朽原発です。

九電4基のうちの、川内1号(38年)・川内2号(37年)と40年超えがまもなく近づいています。

現在、運転・定期点検の原発はすべて加圧式型原発であり、福島第一原発と同じ型の沸騰水型原発は、まだ稼働していません。

加圧式型・沸騰水型の違いは、【資料】⇒「原子力発電の仕組み」で確認できます。


★「九電(九電送配電)監視隊」からの報告です。

九電送配電会社は、九電の100%子会社です。

再エネの出力抑制(再エネ廃棄)の情報は、下記ページの下の方に載っています。

九州電力送配電 でんき予報(電力のご使用状況) (kyuden.co.jp)

九電(九電送配電)による再エネの出力抑制は、2018年10月より始まりました。他の電力会社が行ったのは、2022年度になってからです。

全国の大電力会社のなかで、稼働できる原発4基をすべて再稼働させている九電は、原発優先の出力抑制においても、先行しています。

過去の実績。2018年度半年分:26回、2019年度:74回、2020年度:61回、2021年度:61回実施。

2022年度は、計80回実施と記録更新! 2018年度に始まって最も回数が多い年度となりました。

では、2023年度は? 年4月は計20回、5月は計24回、6月は計9回、7月はなし、8月は8/13(日)の1回のみ。

9月は6回、10月は24回、11月は15回、12月は3回でした。

2024年1月になってからは、1月29日現在で、1/1(月)・1/2(火)・1/13(土)・1/14(日)の4回実施。

定期点検中だった玄海3号機が、1月31日に起動、2月2日より発電に入ります。

このため、九電管内の原発は、玄海3・4号機と川内1・2号機の4基体制に戻ります。

気温が上がり電気の需要が減る時期とも重なり、回数が増えそうです。

なお、再エネの出力抑制は、2023年度に入って通算106回実施されています。これは、最多記録であった2022年度を大幅に上回ります。。


★出力抑制の優先順位について

①火力(石油・ガス・石炭)の出力制御、揚水・蓄電池の活用 ②他地域への送電 ③バイオマスの出力制御

④太陽光・風力の出力制御 ⑤水力・原子力・地熱の出力制御

詳しくは、以下のページにあります。

出力制御について|なるほど!グリッド|資源エネルギー庁 (meti.go.jp)


★【原発関連の動き】1月分の更新が完了しています。

住民説明会 薩摩川内市・九電(1/27)、刈羽村・東電(1/28)、柏崎市・東電(1/30)

北陸電力・志賀原発

(1/30)試運転中の非常用発電機が停止したトラブルについて「運転員の手順にミスはなく、まれに起こる事象が重なった」と説明。

(1/31)原子力規制委員会の山中委員長は「人為的ミス」と認識。北陸電力は、上記見解を示していたが否定。


★【ストップ!玄海原発再稼働】1月分の更新が完了、リンク先をクリックすると記事が読めます。

(1/26)玄海原発、初のプルサーマル停止 プルトニウム在庫切れ、伊方も夏に (朝日新聞)